④ 膝を伸ばす
立っている時に膝は伸びているものと思われていますが、完全に伸びるところまでいっていない場合があります。

ハイヒールを履いて膝が伸びていない人を見かけたことないでしょうか?
ハイヒールなどは極端ですが、足の母指球に体重がしっかりと乗っていると膝が伸びにくくなります。
膝が曲がった状態は猫背になりやすく、逆に腰を反らす動作が不自然な動きになり腰痛の原因になります。
膝が完全に伸びようとする最後のひと伸びの時、膝の関節に少し捻じれが生じて完全に伸び切った膝になります。
この完全に伸びる最後のひと伸びの時の膝の捻じれを「スクリュー・ホーム・ムーブメント(SHM)」と言います。

SHMは足が地面から浮いた状態では膝下が最後のひと伸びの時に外に捻じれる動きが発生しますが、立っている時は地面に着いた足が固定されているので膝上が内に捻じれます。
SHMは止まった状態で無理なく楽に立つために必要な体の機能(立っている状態では膝上が内)ですが、それを妨げる要素が2つあります。
1.両足の母指球に重心が乗っている時は脚全体(太ももと下腿)が内に捻じれているために膝上だけが内に捻じれない
2.骨盤が後傾すると膝上(太もも)が内に捻じれにくいために、SHMが生じない
小指球に体重が乗るためには下駄の足踏み、骨盤の後傾の改善にはハムストリングスの柔軟性が必要なので開脚のストレッチとなります。
腰痛の他にもSHMは下半身太りとも関係が深いです。
脚全体の骨でからだを支えているものが、膝が完全に伸びないことで太ももの筋肉で補わなければいけなくなります。
下半身太りは、脂肪というより発達した筋肉によるものが大きいと考えています。